下半身を鍛える代表的な筋トレ「スクワット」。正しいやり方で行えば効果的に筋肉をつけることができるが、崩れたフォームで行うと効果が弱まってしまう。フィットネストレーナーとしても活躍する整形外科専門医の吉原潔さんは「スクワットを100回崩れた姿勢でするより10回正しいフォームでする方が効果的」と言う。そこで吉原さんが生み出したのは1日1回30秒で効果が期待できる『ドクターズスクワット』だ。吉原さんの著書『ドクターズスクワット 医者が考案した「30秒で運動不足を解消する方法」』(株式会社アスコム刊)より、「スクワットの正しいやり方」を一部引用・再編集して紹介する。
* * *
一般的なスクワットのやり方は簡単なようで難しい
インターネットなどで紹介されているスクワットのやり方を見ると「両足を肩幅より少し広めに開き、つま先とひざの方向を同じにして、背すじを伸ばしたまま太ももと床が平行になるまで腰を落とす」とあります。
これをそのとおりに再現することは実はなかなか難しい……。
背すじを伸ばしたまま安定して腰を落としていくのにはけっこう筋力が必要で、ふだん運動をしていない方や高齢者は背中が丸まり猫背になったり、バランスをくずしたりしてしまいがちです。
そのため、やる人によってフォームがバラバラになってしまい、うまくできないと腰やひざを痛めたり、転倒したりしてしまう危険性もあります。
吉原医師が考案した『ドクターズスクワット』
私が考案したスクワット方法『ドクターズスクワット』はしゃがんでいて立ち上がるという、慣れた動作なので、まっすぐに立ち上がれば自然に正しい方法になります。