府に詳細を聞くと、
「ボランティアの応募人数は集計中です。1500人には足りていないけど、いいところにはいっているようです。ボランティアは強制ではありません。職場でもそういう勧誘はしていないはずです。ただ、ボランティアなので交通費などは出ません。2003年の阪神が優勝した時のパレードにもボランティアに行ったので『今回もやりたい』という職員から歓迎する声もあります。専門ではない職員のボランティア、とのご指摘ですが、警察からのアドバイスで専門の警備員は十分に配置した上でのボランティアなので、問題はないと考えています」
と説明する。
ちなみに、兵庫県と神戸市は、ボランティアではなく休日の振替出勤という扱いにするとのことで、
「兵庫県で800人、神戸市で700人の計1500人を募っています。兵庫県はすでに人数はクリアされています。仕事は主に警備補助と駅から会場への誘導になります」(兵庫県の担当者)。
宣伝目的ありきのパレード
一方、経費としてかかる5億円を賄うためのクラウドファンディングのほうは、11月7日時点で5600万円余りと、目標にはほど遠い。もし、5億円に届かない場合はどうなるのか? もしくは超えた場合はどうなるのか?
SNSでは、何度も建設費増額で「炎上」している大阪万博に関連して、
「阪神とオリックスをネタにクラウドファンディングでカネ集めをして、資金不足の万博に使うのでは」
という趣旨の書き込みも多数、見られる。
こうした疑念が生まれるのは、そもそもこのパレードが万博の宣伝目的ありきというのが見え見えだからだろう。