Aさんは、集まらない理由として、
「吉村知事は、やっている感を出したい、目立ちたいという思いがあるんでしょう。パフォーマンスで発案したといった話が府庁では出ていますからね。吉村知事の人気取りに職員が協力というのも、なんだかね」
と付け加えた。
一方、喜んで応募したという職員もいる。
Bさんは、
「私は阪神もオリックスも好きで、シーズン中は試合観戦にも行きます。当日、ボランティアに行けばオリジナルのスタッフジャンパーがもらえるのです。それがほしいから応募しました。2003年に阪神が優勝したときの『御堂筋パレード』もボランティアを募ったそうで、参加した阪神ファンの職員から『すごい熱気でよかった』と聞いたこともありました」
とうれしそうに話すのだ。
しかし、問題はある。
労組が府に申し入れ
大阪府関係職員労働組合は、優勝パレードでのボランティア職員の募集に対する申し入れを10月24日付で府に送った。
<警察等の関係機関とも十分に連携し、参観者の安全・安心を最優先に考え対応すべきです。どうしても府職員を配置する必要があるのであれば、ボランティアではなく業務として指示すべきです>
などと指摘している。
小松康則執行委員長は取材に対して、
「職員は警備の専門ではなく、日常業務とは違ったものになります。それに、ボランティアを集めたいばかりに、管理職が職員に半ば強制的に呼びかけるのは、パワハラの可能性もあります。ボランティアの最中にケガをした時などの対応も定かではない。それに交通費も食事も出ませんからね。これで来場者、府民の安全をきちんとケアできるのでしょうか」
と府への疑問を呈した。