また、かつてはこれらの大型の竜脚形類は、その長い首をまっすぐ上げて歩き、大きく曲げたりくねらせたりするものとして描かれていたが、現在は、首の長い恐竜たちには首から尾にかけてバネのような丈夫なじん帯があったと考えられている。このじん帯で長い首と尾が下がらないように支えていたおかげで、首や腰の筋肉を使わなくて済み、首コリになることもなかったと考えられている。
パラサウロロフスという恐竜が、とさかを利用して出していたとされる鳴き声を再現する研究も進んでいる。パラサウロロフスの頭には、後方に伸びたとさかのような突起があり、とさかの中には鼻の穴に通じた空洞の管があったという。こうした突起は仲間と連絡を取るための鳴き声を大きくするのに役立てられていたとされ、いま、パラサウロロフスの鳴き声はトロンボーンのような低い音だったと考えられている。
(構成 生活・文化編集部)