単純な選手としての評価であれば3位以降という立ち位置のように見えるが、右打ちのショートでパンチ力もあるというのは希少性が高いため、2位での指名が難しいと考えて繰り上げることを検討する球団が出てくることもありそうだ。

 名前を挙げた7人の選手が1位の12人に入ってくる可能性はもちろん高くないと思われるが、サプライズ1位とはそういう選手のことであり、過去にも吉住晴斗(2017年ソフトバンク1位)など、事前には上位候補とは全く言われていなかった選手が浮上してくるケースも確かに存在している。今年も果たしてそんな展開があるのか。各球団の決断に注目したい。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
 

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