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 18歳以上の大人は、世界平均で1日4時間半スマホを使っている。「スマホ依存」や「スマホ中毒」などの言葉も生まれるほど、健康や仕事へネガティブな影響となることも。一方で、ポジティブな影響をもたらす使用方法などが科学的に明らかにされてきた。アメリカのスタンフォード大学が運営するオンラインハイスクールの校長で、哲学博士の星友啓氏は、「私たちの脳や心が持っているポテンシャルをフルに活かすためのスマホ活用術が鍵となる。」と解説する。同氏の新著『脳を活かすスマホ術――スタンフォード哲学博士が教える知的活用法』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し、SNSの良いハマり方と悪いハマり方の違いについて紹介する。

【グラフ】スマホの使用時間と学力の関係はこちら

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内発的なハマりと、外発的なハマりの大きな違い

 SNSをやりたいと思ってハマった場合に、良いハマり方と悪いハマり方があるのをご存じでしょうか。

 まず、SNSの基本的な機能に戻って考えてください。SNSの基本的な機能は、自分をなんらかの形で表現して、人とつながることです。

 友達とメッセージをやり取りしたり、「映える」食べ物や景色の画像をシェアしたり。自己表現したものを他の人と共有するのが最もベーシックな機能です。

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「内発的欲求」と「外発的欲求」