熱烈なジャニーズファンの高田さんがなぜ、性加害問題に目を向けたのか。

「元ジャニーズJrのカウアン・オカモトさんの告発を聞いて、自分自身それにどう向き合っていけばいいのか悩みました。性加害が起こるような事務所のタレントを応援し続けていいのだろうか、という葛藤がありました」

 そんな時期に、ジャニーズのタレントが出演するステージを見に行ったという。

「今まで彼らがしてきた努力や磨いてきた才能は、どういう事務所であったとしても変わらないなと思った。そうであれば、ジャニーズ事務所が性加害問題にキチンと対応してほしいというのを、ファンとして主張していきたいと思ったんです」
 

 それまで性加害の問題について、あまり認識していなかったという。

「たとえば週刊誌とかでタレントたちは、あることないこと書かれますから、これもジャニーズを陥れたい人が書いていることなんじゃないかとか、そういう話を信じること自体が失礼なんじゃないかという思いがあって、キチンと考えることはしてこなかったんです」
 

 ジャニーズ事務所に対して運動を起こした結果、ファンのあいだでも分断が生じた。高田さんらメンバーは、ネット上で相当の中傷を受けることとなったのだ。

「ファンだからこそ、この問題に向き合っていきたいと思っているんです。私たちは『マシュマロ』という匿名で意見を投稿するウェブツールを開設しているんですが、そこに『ファンじゃないのにファンを名乗るな』『ジャニーズが潰れることが嬉しいんですか』という書き込みがあったり、私が市民運動に参加してきた経験があることを調べ上げて『北朝鮮のスパイ』『カネ目当てでやっているんだろう』と陰謀論みたいなことを書かれたりもしています」
 

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