現在の思春期の子どもは、そうした最新の医療や、ジェンダーやセクシュアリティーにまつわるさまざまな価値観が当たり前にある時代を生きていくわけです。
女性たちは、母であり妻であり、働く人であり、自分の親との関係では娘であったりと、いくつもの立場をかけ持ちしながら、せわしなく日々を送っています。思春期世代だって、家族との関係や学校での人間関係、部活動やそのほかのさまざまな活動を通して、十分に社会とかかわりながら生きています。その意味では、男性だから、女性だから、と違いを口にすることはナンセンスになるかもしれません。
一方で、一生を通して、女性のからだは男性よりも揺らぎが大きく、大きな波と小さな波が繰り返しやってきます。その大きな波の代表が、思春期と更年期なのです。
女性のからだとこころの変化は複雑に見えるかもしれませんが、難しくはありません。意外なほどシンプルだったりします。
年代を問わず一番大事なのは、「自分の人生だから、自分で決める」こと。
ただ、これが簡単にはいかないのも、また真実なんですよね。
一つ確実にいえることは、いろんな悩みがあったとしても、「自分なりに幸せな人生を送れている」と感じられるかどうかには、家族やまわりの人たちとの関係性がとても重要だということです。
大きな波はときにからだとこころを揺さぶって、私たちをピンチに出合わせますが、うまく乗りこなすことはできるはず。そのためのヒントを一緒に考えていきましょう。