3年契約の2年目の原辰徳監督

 3年ぶりのV奪回どころか、CS進出も逃した巨人。同一監督による2年連続Bクラスは球団史上初だった。

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 ただ、原辰徳監督は3年契約の2年目。結果が出ないことに巨人ファンから批判的な声が高まったが、「来年も続投するだろう」という見方が多かった。風向きが大きく変わったのは、山口寿一オーナーが9月29日、都内で行われたオーナー会議後に取材に応じた際のコメントだった。メディアの報道によると、山口オーナーは来季も原監督に指揮を託すかという質問に、「来季のことは真剣に考えなきゃいけないと思ってます」と続投を明言しなかったという。

 巨人を取材するスポーツ紙記者は驚きを口にする。

「今までとトーンが明らかに違いました。原監督の手腕を高く評価していることは間違いないですが、2年連続で優勝争いに絡めず4位に終わったという厳しい現実が突き付けられた。原監督も当然責任は感じているでしょう。契約途中で退任の可能性は十分にある。後任の監督にバトンタッチするなら早い方がいい。阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが最有力候補とみられていたが、原監督の路線を踏襲する形になるのでチームを再建できるか疑問符が付きます。高橋由伸前監督は待望論が強いですが、以前の監督就任と同様に『火中の栗』を拾わせる形になる。次期監督の下でコーチをする選択肢も考えられます」

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