山川穂高
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 西武が4日、知人女性に対する強制性交の疑いで書類送検され、不起訴処分(嫌疑不十分)となっていた山川穂高を、無期限の公式試合出場停止処分にすることを発表した。

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 球団は公式ホームページを通じ、飯田光男球団本部長が役員報酬を一部自主返納することも公表した。奥村剛代表取締役が「検察庁の判断としては不起訴処分となりましたが、球団として今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、上記の処分といたしました」と説明した。山川は「捜査機関には、当初より事実をお話させていただき、全面的に捜査に協力してまいりました。今般、不起訴と判断されましたが、そもそもの主たる原因は、わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています。この件に関する球団から下されました処分内容に関しまして真摯に受け止め、今後は、一つ一つ目の前のことに取り組み、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」とコメントを残した。

 無期限の公式戦出場停止という処分を下した西武の判断を、スポーツ紙デスクはこう分析する。

 「被害に遭った女性の心情に配慮し、ファンを失望させた事の重大性を考えると今回の処分は妥当だと思います。今回の判決を受けて被害者側が検察審査会に異議申し立てをする可能性があり、民事訴訟も長期化するかもしれない。記者会見を開かなかったのは、今回の事件にまだ区切りがついていないという球団の姿勢を示したのだと思います。ほとぼりが冷めたら処分を解除するという考えではなく、来年も戦力として構想に入れる見通しを立てていないでしょう」

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