一方、朝青龍が自らの横綱昇進前に挑んだ横綱戦は4勝7敗。武蔵丸と貴乃花、2人の横綱に挑み、特に武蔵丸には4勝5敗と互角に近い成績を残した。横綱の太い足を抱えて持ち上げて「足取り」で倒すなど、常に知恵と技と力を振り絞って臨む姿勢が際立った。
貴乃花には2戦全敗だったが、そのうちの2回目が、鮮烈な印象を刻んだ。2002年秋場所11日目、闘志むき出しで粘り強く攻め続け、モロ差しになってあと一歩まで横綱を追い詰めた。最後は横綱の驚異の粘り腰に上手投げでねじ伏せられたものの、臆せず激しく挑み続けた姿は、今もファンの間で語り草となっている。
この壮絶な一番が行われたのは、ちょうど、朝青龍が新大関の場所だった。10勝5敗に終わったが、翌場所で初優勝を果たし、翌々場所も優勝して一気に横綱へと駆け上がった。
豊昇龍は新大関の秋場所、どんな相撲を見せてくれるのか。今後、偉大な叔父さんと並び、超えていけるかどうかを占う試金石ともなりそうだ。
さー豊昇龍よこれから本番‼️
叔父さんのその言葉を胸に、大関初舞台の豊昇龍に注目したい。