ヘンリー王子とメーガンさん(写真/アフロ)

 ヘンリー王子(38)は1週間ほど日本とシンガポールに滞在した。東京では、ISPS(国際スポーツ振興協会)主催のサミットに出席してスポーツの力などを訴え、今後も奉仕活動に尽くすと強調した。

【写真】「ほぼ末席」に通されたヘンリー王子とメーガン妃

 また、「日本なら幸せに暮らせそう」との発言があった。日本ではリップサービスと受け取られたようだが、イギリスでは批判の声が上がっている。先日は、兄ウィリアム皇太子(41)に電話を入れ、「休戦」を申し出た。主に経済的な行き詰まりから、王室に帰りたいとの意思表示だった。国民からのコメントは「王室復帰を希望したすぐ後に、日本移住の可能性を口にするとは軽すぎる」「王子はアフリカが大好きと言っていたはず」「日本人は家族を大切にする。王子は受け入れられない」などだ。

 王子はシンガポールでポロの試合を行ったが、対戦相手はアルゼンチン出身のナチョ・フィゲラス選手(46)チーム。王子は8歳年上の彼に何かと頼っているようで、二人の親しい間柄を、兄弟のブラザーとロマンスを一つにして「ブロマンス」と名付けたメディアもあった。ニューヨークポスト(デジタル)によると、試合は7対7で引き分けたが、王子は受け取ったトロフィーをチームメンバーと分かち合わず、他の選手から顰蹙(ひんしゅく)を買う場面があったという。それでも王子は日本とシンガポールで、底抜けに明るい笑顔を見せた。「メーガンさんと一緒の時は指示通りに振る舞おうと緊張しているが、今回は結婚前の王子に戻ったようだ」と言われた。

 一方、ツアーに同行しなかったメーガンさん(42)は、話題の映画「バービー」を女性の友人と見たり、人気歌手テイラー・スウィフトのコンサートに行ったりした。スウィフトには、かつてポッドキャストへの出演を手書きの手紙で依頼したが、断られている。この度スウィフトはファンなどとの撮影に応じたが、メーガンさんとの写真は一枚も出ていない。

 数日後メーガンさんが自宅付近に姿を現すと、異様ないで立ちに注目が集まった。気温が25度まで上がる時期に、マックスマーラのロングコートに首にはエルメスのカシミアストールを巻きつけ、その下には白いセーターが見える。それでいて足元はサンダルという、ちぐはぐさだった。

著者プロフィールを見る
多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

多賀幹子の記事一覧はこちら
次のページ
英王室ホームページから称号剝奪