さらに注目されたのが、左手首の丸いパッチ。メーガンさんはパッチが貼ってある左手はコートの袖をかなりめくって、パパラッチが気が付くように腕を上げた。しかし右手の袖は折ってもいない。それはストレス軽減パッチで、NuCalm(ニューカーム)社がストレス解消の決め手として売り出した。20枚80ドル(約1万1千円)で、副交感神経を活性化させて心身をリラックス状態に導くという。シカゴのアイスホッケーチームが試合後に使用したとの報告もある。ただ、効果を示す明らかなデータはないとも言われる。
メーガンさんはヘンリー王子の不在でワンオペ育児のため、ストレスがたまったのだろうか。ナニーも母親のドリアさんもいるはずだが、ビジネスはうまくいかず、夫婦仲も別居や離婚が取りざたされている最中ではある。
メーガンさんのパッチ姿は、契約したNuCalm社の宣伝と推測された。するとNuCalm社は、メーガンさんとビジネス上のつながりはないと全面否定した。臆測を呼んだパッチだったが、メーガンさんはインフルエンサーとして、身に着けるものを売り込んで稼ぐつもりだろうと言われている。
ところで、ヘンリー王子が日本に到着して間もなく、英王室のホームページから、王子とメーガンさんの称号HRH(殿下・妃殿下)が正式に削除された。王子が外国訪問の際に相手国が待遇を誤らないよう、チャールズ国王(74)が指示したといわれる。
すると、国内からHRHを取るだけでは不十分との声が上がった。万が一にも王子が国王になることがないよう王位継承権も取るべきという。デイリー・メール紙の8月の世論調査では、52%が王子から継承権を剝奪すべきと回答した。王子夫妻は、イギリスの邸宅の返却を申し渡され、エリザベス女王の一周忌の追悼イベントに招かれず、メーガンさんの42歳の誕生日にお祝いカードが届けられなかった。チャールズ国王の戴冠式あたりから、王室は二人から着実に距離を取り始めている。さらに国民からはHRHにとどまらず、王位継承権も剝奪すべきとの声が上がる。それが、チャールズ国王とドイツでインビクスゲームを終えたヘンリー王子が、9月17日ロンドンで“ピーストーク”(和解のための話し合い)を行うことが決まった。ウィリアム王子は同席するが、メーガンさんは加えないという。メーガンさんのストレスはさらに増すだろうか。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
※AERAオンライン限定記事