岸田首相はそれを黙認してきたが、菅前首相の台頭を抑える“秋本問題”はともかく、“松川問題”は想定外だったに違いない。それはとりもなおさず、日本維新の会の躍進に繋がりうる危機になる。まずは岸田政権を永らえるために来年の総裁選に焦点を当ててきた岸田首相だが、衆院選重視へ方向転換が迫られつつある。

 それでは相次ぐ不祥事で衆院選は遠ざかったのか。いやとんでもない。自民党の生き残りのために、岸田首相にはいよいよ決断の時期が迫られている。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

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安積明子

安積明子

■あづみ・あきこ/兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

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