当初は支援者に「炎上中の松川です」と挨拶するなど、楽観していた松川氏だが、写真週刊誌が「令和5年女性局フランス研修」の研修ノートを公開し、「3泊5日で6時間の研修」や「子どもの同行」といった事実を暴露すると、所属の自民党大阪府連に苦情や抗議が殺到した。同党枚方市支部は松川氏の選挙区支部長の更迭を求め、4月の府議選で落選した花谷充愉元府議はフェイスブックに、松川氏は議員辞職すべきだと書き入れた。

茂木幹事長に宛てた松川るい議員の更迭を求める自民党枚方市支部の申し入れ

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 大阪では自民党が一昨年の衆院選で日本維新の会に大敗し小選挙区で全敗したが、茂木敏充幹事長が本部長を務める「自民党大阪刷新本部」主導で再建を目指し、8月2日に公募していた府下の衆院10選挙区のうち、8選挙区の新支部長を発表したばかり。そして前回の衆院選で比例復活もかなわず、現執行部から遠いとされる清和会の中山泰秀氏(4区)と志帥会の岡下昌平氏(17区)の支部長決定は見送られた。その選定に松川氏が関わっていたことも、「昨年の参院選で応援してもらった仲間を斬り捨てるのか」と批判の原因となっている。

“松川問題”について大阪府連は8月10日に役員連絡会、17日に総務委員連絡協議会を開く予定だったが、直前に党本部から圧力がかかり、開催中止を余儀なくされた。責任を問われる松川氏が茂木幹事長に泣きついたからとされているが、松川氏が衆院への転身を狙うとともに、清和会から茂木氏が会長を務める平成研への移籍を計画していたと、数度にわたって怪文書が暴露した。「刷新」とは「弊害を除去して新しくする」という意味だが、自民党大阪府連は大阪刷新本部によって、党幹部による“草刈場”と化されていたのだ。

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