
「東山クラブでチームメートだった内藤鵬(オリックス)は、日本航空石川時代に1年生の頃から活躍していました。当時の僕はぜんぜん活躍していなかったので、内藤の記事を見ると悔しい思いはありましたが、意識し過ぎてもダメだなと思ったんです。自分ができることに集中していこう。そう思ったら、成長できた。やるべきことをやるという考えは、変わることがありません」
今はまだ、プロで確かな実績を積んではいない。それでも、イヒネは確かな言葉を残す。
「走攻守すべてのプレーを見てほしいですね。時間はかかるかもしれませんが、長い目で(活躍する姿を)待っていてください」
その目は、真っすぐに未来を捉えている。
(佐々木 亨)
※AERA増刊「甲子園2023」から