※写真はイメージです(Getty Images)
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 DXやらChatGPTやらで、リスキリングやリカレント教育など学びなおし、社会人になっても相変わらず勉強に追われる日々を過ごしている人、結構まわりにいませんか? 学問に王道なしとか、努力は必ず報われるとか、努力に勝る天才なしとか、右を向いても左を見ても、努力、努力のオンパレード。でも努力をすればほんとに報われるんですか? 『9割の「努力」をやめ、真に必要な一点に集中する勉強の戦略』(岡健作著・朝日新聞出版)では努力が苦手な人が、どう勉強していくかという“戦略”を詳しく解説しています。同書を一部抜粋、再編集して紹介します。

【図版】勉強の戦略を立てるための設計図はこちら

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■努力が報われるには「戦略」が必要だ

 この世には「努力が報われない人」と「ちゃんと報われる人」がいます。

 とくに、社会人の勉強では、この両者はハッキリとわかれます。

 毎日眠い目をこすりながら何時間も勉強をしているのに、なかなか結果が出ない人がいる。一方で、仕事をやりながらスキマ時間で勉強して、着実に結果を出していく人もいます。

 私は、難関大学や医学部を目指す学生向けの学習塾を立ち上げ、現在は社会人向けの英語コーチングスクールを運営しています。30年以上にわたり、多くの学生やスキルアップのために学ぶ社会人をこの目で見てきました。

 そうした経験を重ねていく中で、報われるかどうかの差は「戦略があるか、ないか」によって決まるということに気づきました。

 使える時間が限られている社会人は、ムダな勉強をしているヒマがありません。

 優先度をはっきりとつけ、「そもそもその勉強が必要なのか?」と自らに問いかけながら勉強を進めて行かなければなりません。

 そのためにも、人生の最終目標から逆算をし、今の自分にとって、本当に必要な勉強だけをする必要があります。

 このときに役に立つのが、「勉強の戦略」です。

 私が「勉強の戦略」を重視するようになったのは、自分自身が塾を経営したり、英語学習のコンサルティングビジネスを行ったりしている理由とも重なります。

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「報われない努力」を減らしたい