「入退院支援センター」設置によって待ち時間が減り、患者の不安も解消。さらに患者の苦情を拾えるようにご意見箱を置き、毎日回収して反映させ、1週間以内に個別に回答するようにした。

 まさに患者目線であり、使いやすい病院として2020年度の患者満足度調査(日本医療機能評価機構が実施)は入院部門で高い評価を得ている。外来部門も高評価で、受診した9割以上の患者が「(榊原記念病院を)親しい方にも勧める」と回答している。

このように、さまざまな施策が功を奏することで、診療改革、職場改革、経営改革がらせんのように好循環をはじめ、より高い質の診療を提供するという当初からの目標が見えてきた。磯部医師は、経営改革を通じて、患者の満足度の高い病院、職員が働きやすい病院を実現してきたのだ。

後編に続く

(取材・文/伊波達也)

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?