学校や仕事、生活での悩みや疑問。廣津留さんならどう考える?(撮影/吉松伸太郎)
学校や仕事、生活での悩みや疑問。廣津留さんならどう考える?(撮影/吉松伸太郎)
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小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(29)。その活動は音楽だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、外資系企業への転職活動中という方からの相談。英語面接を受けるときのポイントと、自己アピールに使える英語表現を教えてくれた。

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Q. 外資系企業への転職活動中で、はじめて英語での面接があります。英語での面接で気をつけたほうがいいポイントや心がけるべきことはありますか?

A. 実を言うと私も英語での企業面接は受けたことがないんですが、大学入試など試験での英語面接や、海外生活でのコミュニケーションを通して感じたことをお話させていただきますね。

 まずは大前提として、相手の目を見て話すことが大切です。これは欧米では当たり前のこととして根付いているもので、自信や誠実さを表します。逆に目を見なかったり、あえて目線を落として話したりしてしまうと、「本音で話していない」「自信がない」といった印象で見られてしまいます。

 それに加えて、あまりかしこまりすぎずに、ふだんの姿を見せることも大事です。合否判断をするにあたり、面接官はその人の作った姿ではなくありのままの姿を見たいはずですし、もし実際に入社することになったら自然体の自分を見せておいたほうが楽ですよね。

 また、特に欧米では目線やジェスチャーを含めて、話す態度が重視されるので、身振り手振りにも気を付けたほうがいいと思います。緊張しすぎると前髪を触ったりペンをいじったりと手を無意識に動かしてしまうことがあるかもしれませんが、相手の話に集中していないように見られることもあるので、注意したほうがいい点の一つです。

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廣津留すみれ

廣津留すみれ

ひろつる・すみれ/バイオリニスト、国際教養大学特任准教授・成蹊大学客員准教授。1993年、大分市生まれ。2016年にハーバード大学(学士課程)、2018年にジュリアード音楽院(修士課程)を卒業。世界的チェリスト、ヨーヨー・マとの共演のほか、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの演奏・録音などを担当。情報番組にコメンテーターとして出演も。著書に『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の「超・独学術」』(KADOKAWA)など。2022年にファーストCD「メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲+シャコンヌ」をリリース。ジュリアード音楽院の教授ジョセフ・リン氏の代演を務めたコンサートのライブ音源を収録している。

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面接官に一目置かれる英語のフレーズは?