アメリカのトーク番組などで、ゲストが足を組んで話している様子を見たことはありませんか? 日本では公の場や目上の人の前で足を組むなんてとんでもないと思われるかもしれませんが、アメリカでは「ここは自分にとって快適で、落ち着く場所」だということを相手に示すために使われることがあります。さすがに日本の外資系企業の面接ではそこまでしないほうがいいかもしれませんが、笑顔やジェスチャーをうまく使って場の雰囲気をつくり、対話を円滑にするのもコミュニケーション力の一つです。特に外資系企業はチーム内でのコミュニケーション力を大事にするところが多いと思いますので、自分を作りすぎずに、ほどよくリラックスして面接に臨んでみるのがおすすめです。
Q. 面接官に興味を持ってもらえるような自己アピールの方法や一目置かれる英語フレーズがあれば教えてください。
A. どんな面接でも、必ずと言っていいほど聞かれることの一つに「あなたの長所は何ですか?」という質問がありますよね。自分の長所を把握しておくことは当然必要ですが、外資系企業が相手なら準備しておく答えが堅いものだけにならないようにするのも一つの手かもしれません。例えば、いくつか挙げる長所の最後に「クッキーを焼くことが得意です」など、ちょっと外した感じの自分らしい答えを用意していた人に出会ったことがあります。ユーモアがあって場を和ませる能力も高い人という印象が残りました。単にペーパーテストができるだけの人ではないと思わせるのがポイントです。
それと、採用面接は自分を採用することによって企業側にどんなメリットがあるのかを説明する場。学校ではないので「御社で〇〇を学びたいんです!」は絶対NGです。また、自分の能力や得意分野を、いかに嫌味なくスムーズに伝えられるかも大事かなと思います。具体的に使える言い方としては、“I would be a good addition to your team” のように、私が加わることで何かしらのバリュー(価値)を追加できるという言い方はおすすめです。ただし、必ず“because……”と、後ろにその根拠を添えることが重要。面接では熱い気持ちだけでなく、論理的な思考も問われているということを忘れてはいけませんよね。
構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS