続く「ちゅきちゅきハリケーン」(なにわ男子)では、アイドル・リチャードが本領発揮。冒頭で「りゅちぇ[なにわ男子の大西流星]じゃなくて、リチャだよ」と、ちゅきちゅきポーズをお見舞いし、最後は「“ちゅき”あってください、いや……結婚してください」と真摯な表情で告げ、会場を沸かせた。メドレー最後の「しらんけど」(ジャニーズWEST)では、末澤がステージをあちこち駆けずりまわり、歌のセリフにあわせてメンバーに怒涛のツッコみを炸裂させる。「こんなん適当やで~知らんけど~」「知らんのか~い!」「えぇ感じちゃう? 知らんけど~」「知らんのか~~い!!」「うん知ってんで、知らんけど~」「知らんのか~~~い!!!」。本家の中間淳太に代わり、狂犬・末澤が盛大に噛みつく。すると、最年長の奮闘に触発されたのか、再び暴走モードに入った佐野が、なぜか歌う代わりにマイクを口にすっぽり押し込むボケをかます。すかさずマネする小島。しかし佐野より口が小さいのか、マイクが収まりきらないほほえましい事態に。
そして、いよいよライブ終盤。佐野のドラムにあわせ、福本がコール&レスポンスで会場の温度をじりじりと上げていく。「Aぇ! group行くよ!」「女性いきましょうか、俺たちに負けんなよ!」と順番に声をかけ、「イェーーーイ!!!」を交わしあう。「次は男性いきましょうか、ちらほら見かけましたよ!」と呼びかけると、直前の「ロマンティック」(関西ジャニーズJr.)での客席下りの際にチェックしていたのか、小島は男性がいる客席を数か所指さし、アイコンタクトを送る。末澤は、女性より数が少ない男性ファンのレスポンスが届くよう、「ドラムの音を抑えろ」とジェスチャーで佐野に指示。だが返ってきたのは、予想を遥かに上回る音量の「イェーーーイ!!!」。女性陣はどよめき、メンバーは「聞いたか!?」「ありがとう!」「Aぇ! groupに新しいファンがつきました!」と喜びを隠しきれない。「でもまだ聞いてない人がいますよね?」と、突然振られたスタッフ集団が全力のレスポンスを返すと、場内は温かな笑いで満たされた。
「OK、俺たち完全にスイッチ入りました。今から楽器一つで、0から音楽作ってきます。みなさん、最後までよろしくどうぞぉぉぉっっっ!!」福本の絶叫とともに、Aぇ! groupの真骨頂、バンドサウンドが封切られた。スタートは、疾走感あふれる応援ソング「Break Through」。サックスを高らかに掲げるリチャード、ストイックな表情で演奏に没頭するギタリスト・正門、半袖をさらに腕まくりして弾ける笑顔を向ける佐野、汗に濡れた髪を振り乱す福本、「俺たちのライブは騒いだもん勝ち!」「もっといけんじゃないのー?」と煽る小島と末澤。全身から溢れんばかりの輝きを放つ6人の姿に、観客が振るペンライトの動きはどんどん大きくなる。