だが困ったことに、この正子の物語、ガチでネバーエンディングなのだ。福本と佐野の「(三人の)恋愛模様、気になるわ」「(リチャードは)唯一誠子を振った男やもんな」という野次馬発言により、小島を加えた年下組3人が着替えに行く間、残された正子、誠子、リチャードの後日譚が展開されることに……。
ステージ上手には、「さて、えげつない処理を任されましたね」とニヤつく正子。下手には、体育座りでうつむく誠子。リチャードが「どうしたん?」と誠子に駆け寄ると、「あの子がいいんでしょ?」とジト目で拗ねる超絶美少女[会場「きゃーーー」]。「なぁ、正子選んだもんな?」という正子の勝ち誇った声にタジタジのリチャードは、「あ、(三人で)一緒に遊ぶ?」と折衷案を思いつくが、振り返ると、そこにはついにカツラがとれてしまった正子の姿が。「なんか知らん人出てきたんやけど!」と笑い転げるリチャードと、「やだ私二人がいい!」と必死でカツラをかぶり直そうとする正子、という盛大なオチがついたところで、ようやく物語は幕を下ろした。
その後、着替えから戻ってきた福本が「一個言いたいことあんねんけど」と断り、「昨日の本番前にハリーポッターの新作のTシャツを着て寝ていたら、小島が上にまたがってきた挙句、舐めていたびわシロップを口からべろーんと垂らしてTシャツにつけた」という暴露話をぶっこんだところで、MCタイムは終了した。
後半戦、“青ナポ”の愛称でお馴染みのナポレオン風のブルーの衣装をまとった6人は、「ただただみなさんに愛を歌う」“愛メドレー”を披露。1曲目の「LOVE YOU ONLY」(TOKIO)では、ステージ中央に、自転車を漕ぐと背後の巨大なピンクの風船が膨らむ、というセットが出現。小島が新聞紙など大量のゴミをまき散らしながら全速力で漕ぐと、風船はみるみる大きくなり、パーン! 大きな破裂音に、思わずビビるリチャード。曲のラスト、リチャードは佐野と末澤に挟まれ、両側から頬をなでなでされるも、されるがままに任せて真顔で歌い切った。「風船が割れたぞ! これが、俺たち、Aぇ! groupのみんなへの愛です。でも、まだまだ伝えきれない! 俺たちみんなのことが、好きすぎて」と、小島が完璧なフリで繋げた「スキすぎて」(Sexy Zone)では、突然右手が疼きだした佐野がステージから走り去ってしまう。そしてフラフラと戻ってくると、暴走した右手はなぜか末澤の右の鼻の穴に吸い込まれ……。「鼻に指入ってるわ」と神妙な面持ちの末澤。だが、よくよく見ると実は穴の手前で寸止めされている指先に、佐野なりの愛が垣間見える。