アンコールでは、自分のメンバーカラーのペンライトを手にした6人がアリーナ席に下り、再びオリジナル曲「Aッ!!!!!!」で大騒ぎ。ライブ冒頭のうれしいサプライズの再来に、歓喜する客席。小島をバックハグする福本や、佐野の肩に頭を預けて歌う末澤などお宝シーンも散りばめられ、ただただハッピーなひとときとなった。
最後は、正門が締める。「Hey東京、最高の思い出作れたかー![会場「イェーイ!」]ありがとうございます。俺たちにも宝物が増えました。それでは、最後に、僕たちの名前を叫んでお別れしましょう。僕らがAぇって言ったら、みなさん、大きい声でグループって言ってください」
すると、客席から「ええで~」「OK~!」と思い思いの返事があがる。「はははっ!」「いろいろおるなあ」と頬をゆるめるメンバーたち。だが小島、「統一しよ、最後やし」と、突然のワガママを投下。「いやなリーダーやんなよ(笑)」(末澤)「じゃあ文言決めなさいよ」(正門)というブーイングを受け、小島が指定した返事は、「はいはいOKOK」。ゆるすぎる。「晶哉聞いてあげてよ」と正門に振られた佐野が、「みんなー、わかったー?」と呼びかけると、エコーがかかったようにバラバラのタイミングで「はいはいOKOK」が返ってきた。妙に手厳しい小島、「みんなそろえようか。せっかくここまでいろいろやったのに、なんでここでよくなくなってくるん!」と“「Can do! Can go!」(V6)のサビ風”な独特のステップで地団駄を踏む。しかし、レスポンスの完成度がなかなか理想に到達せず、ついには「俺、そろわんともう立たへんわ」と座り込みを決行してしまう。
こんなときにいつでも一番大人なのが、最年少。「みんなで小島健を立たせましょう。ラストの締め、みんな理解しーましたかっ!」と佐野が優しく声をかけると、ようやくばっちりそろった「はいはいOKOK」が返ってきた。「めっちゃいいやん!」と小島がご満悦で立ち上がったところで、気を取り直し、手をつなぎあう一同。
「俺たちがっ!!」(正門)
「Aぇ! group~!!!」(会場)
勢いよく無数の銀テープが発射され、ひらひらと降り注ぐ。6人は口々に「ありがとう!」を叫ぶと、ステージ中央のセットに入り、精いっぱい手を振った。セットの扉が完全に閉まる直前、末澤は不意打ちの投げキス、正門は反則級キラースマイルをお見舞い。誰もいなくなったステージに、「きゃーーー」が響く。最後の1秒までアイドルをまっとうしたその残像は、さすが、「Aッ!!!!!!と驚き」の名にぴったりのラストシーンとなった。
5月23日発売の「週刊朝日」6月2日号には、本レポートがより楽しめる、公演のライブスナップ37点を5ページにわたり掲載している。
(本誌・大谷百合絵)
※週刊朝日オリジナル記事
※「Aぇ! group」の「!」、「Aッ!!!!!!」の「!」は本来はすべて半角