このように超一流プレーヤーですら大谷には“畏怖”の念を抱くほど、二刀流としてメジャーでプレーすることは難しい。

 現状、大谷、グリーン以外で二刀流が話題となった選手を見ても“成功例”は見当たらない。かつてエンゼルスで大谷と同僚だったマイケル・ローレンゼン(タイガース)はエンゼルス退団後に再び二刀流でのプレーを公言していたが、今季は投手のみの出場。また、本職が野手のアレックス・ベルドゥーゴ(レッドソックス)も二刀流挑戦に意欲を示していたが、これまで投手としての登板はない。二刀流としてプロ入りしたブレンダン・マッケイ(レイズ)に関しては、投打のいずれでも結果を残せていない。

 大谷は今季、打ってはホームラン王争いでトップに立ち、投げては奪三振数でリーグ3位につけている。いずれかの分野でも活躍することは非常にハードルが高いMLBにおいて、投打で他選手を圧倒できる能力を持ち、二刀流での出場を可能にする日々のメンテナンスの徹底は誰にもマネできないのかもしれない。

暮らしとモノ班 for promotion
「集中できる環境」整っていますか?子どもの勉強、テレワークにも役立つ環境づくりのコツ