後任の監督として井原正巳ヘッドコーチを昇格させたが、第14節の神戸戦(△1-1)、第15節の川崎戦(●0-2)に敗れ、連敗スタートとなった。相手が悪かったとも言えるが“解任ブースト”は不発に終わっている。さらに川崎戦を欠場したマテウス・サヴィオの状態が心配。攻撃の中心であるブラジル人MFがチームにいるといないとでは大きく異なる。絶賛成長中の21歳、FW細谷真大の能力を生かせれば得点を奪えるはずだが、まだ“光”は見えていない。
昇格2年目の京都も、苦しい状況に陥っている。開幕連敗スタートの後、第3節のFC東京戦(○2-0)から湘南戦(○2-0)、横浜FC戦(○4-1)と3連勝を飾ったが、第8節のG大阪戦(○2-1)の勝利を最後に7試合白星なしで現在5連敗中だ。ここまで勝点13(4勝1分け10敗、16得点24失点)の14位まで順位を下げた。
課題はやはり得点力だ。5連敗中の5試合で奪ったのは計2得点のみ。3トップの中央として主戦となっているパトリックが今季5得点を挙げて奮闘してはいるが、すでに35歳となっている男だけに今後の長いシーズンを任せるのは心許ない。他のFW陣の奮起、もしくは夏の移籍市場での補強も考えるべきだろう。曺貴裁監督3年目でプレッシングサッカーはチームに浸透しており、アンカー役の21歳MF川崎颯太が日本代表に招集されるなど明るい話題もある。湘南同様、スタイル的に夏場でどれだけ“我慢”できるかが残留への鍵となりそうだ。
不穏な空気が漂ってきたのが、新潟だ。昇格1年目、6年ぶりのJ1舞台ながら開幕4試合を2勝2分けの好スタート。松橋力蔵監督のもとで磨き上げてきたパスサッカーを貫き、トップ下の伊藤涼太郎がハイパフォーマンスを披露した。しかし、第9節の鹿島戦(●0-2)以降の7試合で1勝1分け5敗と苦しみ、ここまで勝点16(4勝4分け7敗、16得点23失点)の13位となっている。