第13節で今季も優勝争いに加わっている横浜FM戦(○2-1)に勝利した一方で、第11節の横浜FC戦(●0-1)、第15節のG大阪戦(●1-3)と下位に沈んでいるチームに白星を献上した点は大いに気になる。簡単なミス、軽いプレーからの失点が目立ち、シーズン序盤の集中力、闘争心が徐々に低下してきていると言える。さらに心配なのは、今季7得点2アシストの伊藤に海外移籍の可能性が浮上していること。もし、今夏に“離脱”すればチームは大きな核を失い、残留争いに巻き込まれることになる。

 まだ15節だが、もう15節でもある。気がつけば、18位のG大阪から14位の京都までの5チームが、わずか勝点3差の中にひしめき合っている。13位の新潟を入れても6差しかない。J1残留争いは、混沌とした状況で梅雨入りを迎え、正念場の夏を迎えることになりそうだ。(文・三和直樹)

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