秋葉原駅前であったれいわ
新選組の「盆ダンスパーティ」=撮影・上田耕司
秋葉原駅前であったれいわ 新選組の「盆ダンスパーティ」=撮影・上田耕司

 今回の参院選では、既存政党以外の新しくできた「ミニ政党」や政治団体に注目が集まっている。街頭演説をイベント風にしたり、SNSを駆使したりして、既存政党とは違う選挙戦を繰り広げている。議席を獲得する可能性があるとも報じられている。代表の考え方などを聞いた。

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●れいわ新選組

「やらせてください、れいわの鬼退治。2019年に旗揚げされたれいわ新選組、当時は私1人で、掲げた政策は消費税の廃止。当時、みんな笑ってましたよ。今、どうなってる? 参議院選挙、自民党と公明党以外は軒並み消費税減税。小さな存在でも、突破力あれば影響を及ぼせるんです」

 集まった多くの聴衆に熱く語るのは、れいわ新選組代表で東京選挙区から立候補している山本太郎代表。代表の山本氏だけではなく、人気タレント、浅草キッドの水道橋博士氏も擁立し、支持が拡大しているという。

 元参院議員で、れいわから比例区に出馬している大島九州男氏はこう話す。

「これまでれいわと言えば、山本太郎氏に代表されていた。それが、水道橋博士が加わり、多様な人がいるのだと。山本太郎という個人商店から、れいわという政党なんだという認知度がこの参院選では高まっているような気がします」

 マイクを持つと、山本氏にも引けを取らない盛り上がりぶりの水道橋博士氏。

 日本維新の会代表で、大阪市長の松井一郎氏が水道橋博士氏のツイッターのリツイートに関し、名誉毀損(きそん)で民事訴訟を提起したことがきっかけで政界転身を目指した。維新が強い大阪でも「反維新」を標榜(ひょうぼう)し、選挙戦を展開する。

「リツイートしただけで、恫喝(どうかつ)のように松井氏は訴えてきた。松井氏のスラップ訴訟には徹底的に反対し、戦います。維新で私に言いたいことがある人は出てきてください。私は長くブロガーとして記事を書いてきた、著書もある。記者会見に参加しようとしたら、松井氏は中止をした。とんでもないこと、1対1でやりましょう」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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比例区の全員当選が目標