他にも広島の主砲となっているマクブルーム(推定年俸7700万円)、ヤクルトのリリーフで活躍しているコール(推定年俸8800万円)なども高額年俸の選手ではない。今年に限ったことではないが、メジャーでの実績よりも、やはり日本の野球に対応できるかということが重要なことがよく分かる。ここ数年、メジャーでFAとなった大物選手がなかなか移籍先が決まらず、日本に活躍の場を求めるケースも増えているが、現在の実力と対応力をしっかり見極めなければ、また今年のようなことになることも十分に考えられるだろう。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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