最後に大谷が所属するエンゼルスでは、今季から加入したノア・シンダーガード投手も一人の候補者となっている。
メッツ時代には平均98マイル(約158キロ)の速球を武器に3度2ケタ勝利を挙げた剛腕。2020年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受け離脱した影響もあり、ここ数年は結果を残せていないが、昨オフに1年契約を結んだエンゼルスでは徐々に調子を取り戻しているようにも見える。ストレートの平均は94マイル(約151キロ)とかつての剛球は戻ってきてはいないが、トミー・ジョン手術を受けた投手が本格的に復活する術後2年が経っている。
先述のように所属するエンゼルスは苦しいシーズンとなっており、トレード期限までに売り手になる公算が強い。他チームから魅力的なオファーがあれば、エンゼルスがシンダーガードを手放す可能性は低くはないだろう。大谷とともに動向に注目したいプレイヤーの一人だ。
その他の実績のある選手としては、強肩強打の捕手ウィルソン・コントレラス(カブス)、前半戦で8勝を挙げている先発左腕のカルロス・ロドン(ジャイアンツ)、走攻守揃った外野手のアンドリュー・ベニンテンディ(ロイヤルズ)などがトレード候補として挙がっているが、誰が動くのか。今回触れていない大物が予期せずトレードされることもあるだろう。残り2週間を切った期限までに大谷の動向も含め、メジャーリーグから目が離せない状況が続く。