その大谷と並んでトレードの噂が出ている大物がホアン・ソト外野手(ナショナルズ)。ソトは先日、15年総額4億4000万ドル(約608億4000万円)という超大型契約のオファーを断ったことで日本でも話題となった。まだ23歳という年齢ながらメジャー最高の選手との呼び声の高いソトに関しては、ナショナルズの生涯契約とも言えるオファーを拒否したことで一転、トレード候補と目されることとなった。

 先程触れた「トレード期限前にトレードされる可能性のあるオールスターの出場選手は?」の記事内でも大谷とともに名前が挙がっており、「仮に8月2日にトレードされなくても、シーズン後には最も重要な候補の一人となる」と、契約が残る2024年を前に他チームへ移籍するのではないかと見られている。大谷と比べると期限前に動く可能性は高いだけに、注目が集まる存在だ。

 その他、今季のリーグの行方に影響を及ぼせる実績のある選手で名前が挙げられるのは、先発投手のルイス・カスティーヨ(レッズ)とフランキー・モンタス(アスレチックス)の2人。

 ナ・リーグ中地区で34勝57敗と最下位のレッズに所属するカスティーヨは、2019年に15勝をマークした通算43勝の右腕。今年は怪我で出遅れたものの、復帰してから順調に調子を上げ、球宴前最後の登板となったヤンキース戦では7回1失点、2安打、8奪三振と強力打線を相手に素晴らしいピッチング見せている。

 一方のモンタスは2019年に9勝、防御率2.63の好成績を残し、昨年はキャリアハイとなる13勝をマークした右腕。カスティーヨと同じく先発の2番手、3番手となれる力のある投手だ。今季は3勝9敗と大きく負け越しているが、防御率は3.26と、32勝61敗と大きく負け越すチームの中で孤軍奮闘している。2人ともローテーションの中心を担える投手で調子も悪くないだけに、優勝争いの中で先発投手が不足しているチームからすると非常に魅力的な存在である。

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エンゼルスには大谷以外にも候補者