エンゼルスの大谷翔平(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
エンゼルスの大谷翔平(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は7月19日(現地時間:以下同)、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで開催された「MLBオールスターゲーム2022」に「1番・DH」でスタメン出場し、2打席で1安打1四球の結果を残した。大谷は昨年に続き、「指名打者(ファン投票)」と「先発投手(MLB機構の推薦)」でオールスターメンバーに選出され、2年連続の二刀流での出場も期待された。しかし、今回は22日から始まる後半戦を優先するため、打者のみで出場した。

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 それでも大谷は初回、ナ・リーグ先発で通算192勝左腕のクレイトン・カーショー(ロサンゼルス・ドジャース)の初球を事前の宣言通りにフルスイングで中前にはじき返してオールスター初安打をマーク。その直後には、そのカーショーからの牽制で刺されるなど、試合開始数分で強烈なインパクトを残した。

 そんな華やかな舞台の裏で、大谷のトレードについての報道は加熱する一方。オールスター本戦前の18日に行われた個別会見では、日米の記者たちは容赦なく大谷にトレードに関する質問をぶつけた。大谷は「今後どうなるかっていうのは自分では正直分からないので、自分のできることを1試合1試合、集中して頑張りたいなと思います」と話し、「(出されたくないかという気持ちがあるか)それに関しては僕の気持ちというよりかは、球団がどうするかによるので」と留めたが、この回答がさらに現地メディアの火をつけ、オールスター戦が終わると報道はさらに増えた。

 MLBの公式メディア『MLB.com』はオールスター戦翌日の20日、「期限前にトレードの可能性があるオールスター選手は誰か?」という記事で大谷を取り上げ、次のように述べている。

 「エンゼルスが大谷をトレードに出すのは一見ばかげているように見える。二刀流で間違いなく”メジャーで最も価値のある”大谷はFAまでわずか1年だが、多くのプロスペクト(有望株)をエンゼルスにもたらすだろう。大谷の放出はファンにすれば嬉しくないが、(トレードによって)エンゼルスが改善できる箇所の数を考えると、クレイジーな考えではない」

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