
米・ハーバード大学とジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(29)。 現在はコンサートなどの音楽活動を行いながら、日本の大学でグローバル人材を育成するための授業も受け持っている。廣津留さんの頭の中を探るべく、どんなふうに音楽や勉強とかかわってきたのかを語ってもらうAERA dot.連載。第14回は、ジュリアード修了後の活動について。
【写真】ジュリアード音楽院の学長をインタビューする廣津留さん
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ジュリアード音楽院を修了後、廣津留さんはプロのバイオリニストとして演奏活動と並行して、会社を設立。在学中に培ってきた経験をいかし、演奏以外の音楽の仕事にも幅広くかかわっていった。
「ジュリアード修了後はニューヨークを拠点に演奏活動を行っていました。また、それと並行してさまざまな活動を行い、例えば2年間ほどジュリアードの『Center for Innovation in the Arts』という部門のプロデューサーも務めていました。ジュリアードは音楽学部、ダンス学部と演劇学部の3つが分かれていて、ほかの学部の学生と交流する機会があまりありません。そこで分野を超えた横断的な公演を行っているのがこの部門なのですが、電子音楽の教授から声をかけて頂いて、プロデューサーを担当しました。ハーバード在学中にオペラプロデューサーの経験があったので、どんなことをするのかは分かっていたつもりですが、ディレクターとのコミュニケーションからミュージシャン集め、支払いの処理など、やっぱり大変でした。プロデューサーは本当に責任重大なポジションだと思います。
仕事をスムーズに進めるために、ニューヨークでは会社を設立しました。フリーランスのまま活動を続けるのでも構いませんが、法人化したほうがほかのミュージシャンやエンジニアなど、一緒に仕事をする方にオファーしやすいことがあります。アメリカも日本と同じで、会社だと信用されやすい傾向はありますね」