一方、筒香も秋山と同じく2019年のオフにメジャー挑戦を表明し、レイズと2年総額1200万ドル(約16億7000万円)で契約。だが、1年目はコロナ禍で短縮されたシーズンで51試合の出場で打率.197、8本塁打、24打点と低迷すると、翌年も結果を残せず5月に事実上の戦力外に。その後、ドジャースを経て移籍したパイレーツでは、まずまずの成績を残して再契約を結んだが、今季は再び開幕から不調が続いた。8月に解雇となり、今はマイナー契約を結んだブルージェイズ傘下の3Aでプレーしている。

「(パイレーツから)戦力外になるのは時間の問題だった。その後、獲得球団はないと見られていたため、ブルージェイズとの契約に驚きの声さえ聞かれた。渡米時の契約条件が良く期待度が高かったため失望も大きい。明らかな失敗例と考えられている」(在米スポーツライター)

「左の長距離打者という部分では松井秀喜と比べられていた。松井はNPB時代のように本塁打を打てないと悟り、コンタクト力を上げることを重視。結果、長打力と確実性を両立させ信頼を得たが、筒香にはそういった適応力が欠けている」(MLBアジア地区担当スカウト)

 筒香の米挑戦はまだ終わっていないが、今後も苦しい状況が予想される。しかし秋山、筒香の成績だけで日本人野手の評価を下すのは早急とも言えるだろう。今年からメジャーでプレーする鈴木誠也(カブス)は故障で離脱した時期もあったが、必死にプレーを続け、クリーンアップを任されるなど徐々にチーム内で地位を確保しつつある。

「打率は2割半ばだが、要所で勝負強さを発揮している。外野守備でも堅実さを発揮し、強肩でチームのピンチを救うことも多い。打てなければ守備でチームを牽引する。憧れのマイク・トラウトのようなプレースタイルを追求し、少しずつだが近づいている。米国に本格的に慣れる来季以降が楽しみ」(在米スポーツライター)

 そして近い将来的には“村神様”こと村上宗隆ヤクルト)のメジャー挑戦も噂されている。日本人野手の成績が芳しくない中、現在NPB最高の打者の評価はどうなっているのか。

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村上の評価は?