引き出しも開けっ放しで衣類やバッグが散乱している部屋/ビフォー
引き出しも開けっ放しで衣類やバッグが散乱している部屋/ビフォー
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

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case.42  1年越しに果たせた長女との約束

夫+子ども2人/フリーランス

 

 ライフステージが変わると、それに合わせて家や生活環境を整える必要に迫られることがあります。でも、「片づけるのが苦手」「時間がない」と後回しにしてしまうがために、自分も家族も前に進めないというケースを多く見てきました。

 フリーランスで働くまゆさんも、暮らしやすい家にしたいと思いつつ、仕事・家事・育児に追われてなかなか動けませんでした。

「長女の中学受験が控えていたので、勉強に集中するために子ども部屋をきちんと整えようと思っていました。本当は去年の今頃には部屋が完成している予定だったんですけど、どんどん延びてしまって」

 まゆさんは幼い頃から洋服をたたんだりしまったりすることが大の苦手。いつも山積みの状態で、母親によく怒られていました。結婚して子どもができてからも変わらず、家族で着る洋服を探すところから朝が始まります。

「子どもが小さな頃は『はい、これ着てね』と渡せばよかったんですが、大きくなるにつれて『このズボンやだ』と好みが出てくるようになって。靴下が見つからないとすぐ買ったりして衣類が増え、よけい管理ができなくなっていきました」

 小学6年生と4年生の娘たちの成長とともに大きなおもちゃは減りましたが、細々としたモノが身の回りに増えた頃から、家の中がさらに散らかるようになってしまいます。

 塾のテキストが見つからない、バッグがない、カギはどこ……と、探し物で家族が言い争いをすることが増えました。加えて、長女の気持ちが不安定になることが多くなるように。

 このままではいけないと思い、わらにもすがる思いで参加をしたのが家庭力アッププロジェクト®でした。

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気持ちに区切りをつけられる処分方法は