ちゃんと勉強もできる子どもたちの部屋に変身/アフター
ちゃんと勉強もできる子どもたちの部屋に変身/アフター

  片づけを進めると、まゆさんは自分が「いつか使うかも」とモノをなんでも収納場所に詰め込む癖があるのだと気づきます。

 食に関する仕事柄、キッチンの棚に食器を大量に保管していましたが、量が多くて何がどこにあるかを把握できていない状態。仕事で必要になると同じようなモノを買ってしまう、ということをくり返していました。

「結局は1回しか使わないモノもあるので、思い切ってたくさん手放しました。そのときに、なんとなくですけど『ありがとうございます』の気持ちを込めて塩をふるようにしたんです。そうすると、自分の中でもスッキリします」

 自分の気持ちに区切りをつけられる処分方法を見つけると、モノを手放すスピードも速くなりました。

 苦手だった洋服の管理は、全体の量を減らすことで大きく改善。さらに、洗濯物を取り込んだらどこかに置く前にたたみ、すぐ部屋の収納場所に戻すように習慣づけたら、洋服の山積みがなくなりました。

 そして、3LDKの家の改造にも着手。

 夫の洋服や本、まゆさんの仕事道具などを置いていた部屋を、子ども2人の部屋にしました。もともと子どものモノを置いていたもう1つの部屋は、子どもたちとまゆさんの洋服を収納する場所に。夫の洋服は寝室に移動して、朝の着替えのときに年頃の子どもたちと一緒にならないようにしました。

 大型の家具を移動したり処分したりと、かなり大がかりな作業が必要でしたが、業者に依頼するなどして完了。

 片づけている間は大変なこともありましたが、子どもたちが「すごいね」とほめてくれることが大きな励みになりました。

 これまでとはガラリと部屋の使い方を変え、まゆさんが家中のモノを管理するのではなく、それぞれ自分のモノは自分で管理できるように。

「子どもたちの部屋ができたら、『あれがない』と騒ぐことがものすごく減りました。長女もとても落ち着いた様子です。ブランケットが出しっぱなしだとたたむようになったり、いらないモノを自分から出すようになったり、子どもたちの片づけに対する意識も変わりましたね」

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