放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、息子の授業参観を見て気づいたことについて。
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先日、息子の授業参観に行ってまいりました。都内公立小学校1年生の息子・笑福。前回の授業参観は僕が参加出来ず妻だけ。今回は妻が参加出来ず僕だけが参加してきました。
授業は、国語と音楽、二つを見ることが出来る。
自分が子供の時、授業参観の日って、朝からそわそわしましたよね。親の目が気になって、授業どころじゃなくなったり。自分が今度は親側からの目線になれると思うと、それもまたそわそわ。結局、授業参観って親も子もそわそわするんだなと。
時間になり行ってみると、既にたくさんのお母さま、お父さまが来ている。自分も、ドキドキしながら教室の中に足を踏み入れる。笑福は一番前の席にいて、僕が入ると、誰かが「笑福パパ、きたぞ」と声を出して、笑福はそれに反応して僕を見つけて、「よ!!」。
随分カジュアルだな~と思いつつ、笑福の近くに立ち、見守ることに。
国語の授業。クロスワードパズルのように、沢山の平仮名が正方形の中に沢山並んでいる。10×10くらいだったろうか。
その中から、縦、横、斜めで、いろんな言葉を見つけていき、色鉛筆で見つけた言葉に丸を付けていくという内容。
生徒の手元には、プリントが一枚ずつ配られ、黒板にもそれを大きくプリントしたものが張られる。そこで「なるほどな~」と思いました。僕もそれを見て「あ、あった!」と言葉を見つける。親は子供を見守るだけじゃなく、見ている親にも参加性のある授業になっていたんですね。なるほどな~と。
その10×10の平仮名の中から、ついつい本気になって探してしまう。と、「こんなに本気で探してどうすんだ! 自分がすべきは笑福を見ることだろう」と我に返り、笑福を見ると、夏休みの前は、平仮名を全部覚えられずにかなりの遅れを取っていた笑福でしたが、ようやく平仮名を覚えて、ゆっくりですが、文章を読めるようになってきた。