上記の設計図を基に、書いてみた感想文の例がこちら。

これで400字詰め原稿用紙1枚半ほど。もうひと場面のあらすじと感想を加えれば、「2枚」はすぐそこだ(同)
これで400字詰め原稿用紙1枚半ほど。もうひと場面のあらすじと感想を加えれば、「2枚」はすぐそこだ(同)

 コツは「おもしろい」と思った部分を、できるだけ具体的に書いていくこと。いつ、どこで、誰と、何を、どうしたのか。読んだ本のあらすじや設定を書くときも、自分の体験や暮らしと比べるときも、固有名詞(名前)を入れて書いていくと、オリジナルなものになる。

 もうひとつ、感想文を書くという宿題を通じて子どもたちに伝えておきたいのは、「人の文章を写してはいけない」ということだ。大学生のレポートや論文で「コピペ」が横行していると言われて久しい。本の内容や主人公などのせりふを「引用」するのはいいが、ほかの人が書いた感想文を、あたかも自分が書いたかのように写すことは「盗作」と言われ、絶対にやってはいけないことだ。

 引用だということがわかるように、本から文章を書き写すときはカギカッコ(「」)でくくる、ということと合わせて、しっかり伝えておきたい。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂)

暮らしとモノ班 for promotion
防災対策グッズを備えてますか?Amazon スマイルSALEでお得に準備(9/4(水)まで)