「国葬させない女たちの会」に参加した30代の女性(撮影/上田耕司)
「国葬させない女たちの会」に参加した30代の女性(撮影/上田耕司)
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 27日に執り行われる安倍晋三元首相の国葬に反対するデモや集会が、主に都市部で開かれている。市民グループは当日、国葬と同時刻、国会正門前での集会なども予定している。9月に入ってから、首都圏で繰り広げられたいくつかの集会をルポした。

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 9月初旬の土曜日、午後2時前。

 埼玉・浦和駅東口を出ると、布教活動をしている女性たちや不動産物件のチラシを持って声をかけている男性に交じって、通路の両側にプラカードを持った市民たちがいた。

 土曜の昼下がりとあって、途切れることなく通行人が行き交う。ここでは毎週土曜日、市民グループ「安倍『国葬』を認めない埼玉県民の会」が、プラカードを掲げてスタンディングをしてきた。さいたま市大宮区から来たという男性は、国葬の文字の上から朱色でバツの文字を書いたプラカードを持っていた。

「自宅で2種類作りました。妻からは『パッと見て意味がわかるから、これがいい』と言われました」

浦和でのスタンディング(撮影/上田耕司)
浦和でのスタンディング(撮影/上田耕司)

 集まった人たちの立場はさまざま。男性はこう続ける。

「みんな市民ですよ。いわゆる政党の人はいない。支持者はいるだろうけどね。現役のお医者さんもいますし、元大学教授や元新左翼の活動家だった人もいますよ」

浦和でのデモ(撮影/上田耕司)
浦和でのデモ(撮影/上田耕司)

 1時間半ほどのスタンディングの後、筆者は浦和の商店街の目抜き通りをデモ隊と歩いた。 パトカーや「POLICE」と書かれたベストを着た警察官約10人が、ものものしく警備にあたっている。そんな中、市民約70人のデモ隊は「国葬反対」「税金を使うな」「岸田は退陣」と叫びながら、牛丼店やゲームセンターなどがある商店街を通り過ぎる。

浦和でのスタンディングにて(撮影/上田耕司)
浦和でのスタンディングにて(撮影/上田耕司)

外見ではわからないビル

 歩き始めて30分くらい経った。最前列にいた男性がメガホンを使ってデモ隊列に、こう呼びかけた。

「ここから20メートル先の信号を左に曲がると、通り沿いにビルが見えてきます。そのビルには旧統一教会の関連施設が入っています。抗議文を読み上げますので、ビルの前では歩幅を小さく、ゆっくり歩いてください」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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