桑田真澄が退団してメジャー挑戦を表明。仁志敏久が横浜にトレード移籍し、小久保裕紀もFA移籍で古巣・ソフトバンクに復帰した。新たな補強を敢行し、谷佳友がトレードでオリックスから加入。日本ハムの小笠原、横浜の門倉健をFAで獲得した。なお、門倉の人的補償で横浜に移籍したのが工藤公康だった。翌07年に5年ぶりのリーグ制覇を飾ると、同年オフもヤクルトのエースだったセス・グライシンガー、4番打者のアレックス・ラミレス、横浜で守護神を務めていたマーク・クルーンを補強して戦力アップ。09年までリーグ3連覇を飾った。

  他球団の主力選手を補強するのは即効性があると共に、戦力が流出した球団の戦力ダウンにもつながる。ただ、この手法が現在も通用するかと言うと疑問符が付く。

  パリーグ球団の編成担当は、こう指摘する。

 「エースや4番で活躍する外国人選手が減りました。FAで獲得する選手も旬なのは3、4年。そう考えると、生え抜きをきっちり主力に育てているチームの方が強い。FAなどの外部補強に頼っていないヤクルト、オリックスがリーグ連覇を果たしたのは好例です。育成能力が低い球団は勝てない時代になっている」

 巨人は、再び常勝軍団を築けるか。(梅宮昌宗)

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