その他にも、楽しみなチームが目白押し。今春の箱根3位から今年の出雲5位の順天堂大には、オリンピアン・三浦龍司(3年)を筆頭に伊予田達弥(4年)、四釜峻佑(4年)ら実力者がズラリ。出雲6位だった創価大は、嶋津雄大(4年)がチームに残り、フィリップ・ムルワ(4年)、葛西潤(4年)、新家裕太郎(4年)と面子が揃い、再び台風の目になれる力を持っている。そして東京国際大には「史上最強」のイェゴン・ヴィンセント(4年)が最終学年を迎え、日本人エースの丹所健(4年)も健在。連覇を狙った今年の出雲は8位に終わったが、チーム内には三大駅伝経験者が多くおり、来春の箱根でも必ず見せ場を作れるはずだ。

 それに次ぐ出雲9位の東洋大も、伝統の“駅伝力”に加えてエースの松山和希(3年)が故障から復帰して万全の状態に戻れば、上位戦線に必ず加われる。箱根絵予選会組では、トップ通過した大東文化大、2位通過の明治大は間違いなく力がある。さらに花田勝彦監督の就任1年目の名門・早稲田大も、予選会4位から旋風を巻き起こす可能性がある。そして55年ぶりの箱根路切符を手にした立教大のレースも非常に楽しみだ。

 今春の箱根では青山学院大が独走優勝を果たし、今年の出雲では駒澤大が完勝した。だが、その他にも優勝候補と言えるチーム、台風の目やダークホースの資格を持つ大学が多くあり、「2強」というよりも、まだまだ「戦国時代」だと言える。今後、11月6日の全日本大学駅伝で「勢力図」がどう変わるのか。来春の箱根へ向けた“熱い”戦いは、すでに始まっている。

暮らしとモノ班 for promotion
防災対策グッズを備えてますか?Amazon スマイルSALEでお得に準備(9/4(水)まで)