阪神は決してお金のない球団ではない。活躍した選手には相応の給料を提示し、FAや外国人補強にも積極的に参加している。しかし今回のコロナ禍で受けた影響は想像以上に大きい。無観客試合や入場者の制限、そして鳴り物応援やジェット風船禁止等での減収は計り知れない。

「経営者としては今は我慢すべき時期で、最初に抑えるのは人件費。しかし選手からすると活躍すればお金は欲しい。『経営状態が落ち着くまで目立った活躍はして欲しくない』という考えも出てもおかしくない。優勝して欲しいのは当然だが現実問題も抱えている」(スポーツマーケティング会社関係者)

 とはいえ、コロナ禍が収まり以前の盛り上がりが戻れば状況は激変するはず。スポーツビジネスやテクノロジーの進歩もあり、球団収入は以前より増えることも予想される。

「コロナがなくなれば好転する部分も出てくるはず。阪神優勝を心底願えるような時代に戻りたい」(尼崎市在住の阪神ファン)

「弱い時代から必死に盛り上げてくれた人たちへの感謝は強い。しかし背に腹は変えられない部分もある。一刻も早く以前に近い関係性に戻りたい」(阪神関係者)

 ネット上では「絶対にアレして欲しい」という阪神ファンの声が溢れているが、同時に切実な問題を抱えている人がいるのも事実。阪神に関わる誰もが「アレ」を心から願えるような状況に一日でも早くなって欲しい。

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