今年の大みそかに放送される「第73回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が11月16日に発表され、その人選が話題になっている。
【写真】「特別企画」で出演する氷川きよしの“セクシー”なショットはこちら
紅白合わせて42組が出場し、「特別企画」として演歌歌手・氷川きよしが出場することが決まった。だが、SNSでは出場アーティストの顔ぶれに対する不満の書き込みがあふれ、ツイッターでは「紅白見ない」がトレンド入りする事態になった。
19日にはラジオ番組「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)でも、伊達みきおが「紅白」の話題に言及。
伊達は下積み時代をともにした演歌歌手・水森かおりの20年連続20回目の出場を祝福しながらも、「新しい人、多すぎだろ」、「『紅白』って実家に帰って、ふるさとに帰って、みんなで見るじゃない? そういう(家族みんなで楽しめる)歌を聴きたいんだよ」、「若い人は今“テレビ離れ”しているじゃない? でも、年配の人ってテレビ離れしていないんだから。こういうのがあると年配の人も見なくなっちゃうよ」と率直な思いを明かした。芸能界の内部からも人選に疑問の声が出始めたのだ。
伊達が指摘するように、“新しい人”が多すぎることに不満を持つ人は少なくない。
近年の「紅白」は若い視聴者を意識するあまり、演歌、歌謡曲の枠を減らし、アイドルや声優、アニソン歌手などを重用する傾向がどんどん加速してきた。スポーツ紙のデスクは語る。
「将来的な受信料確保の観点から、『紅白』が若い視聴者を意識した内容にシフトするのは仕方ない面もあります。それにしても、今年はNHKへの貢献度が高いとは言えない橋本環奈さんを『若者に人気がある』『SNSに強い』という理由で司会に起用したり、初出場組を露骨に増やしたりと、若者重視の傾向を強めています。さらに、今年は視聴率回復の目玉として、演歌、歌謡曲枠の復活、80年代アイドルの大量投入などが期待されていただけに、現実とのギャップに落胆する人も多かったのではないでしょうか。これでは、昨年の歴代最低視聴率を更新してしまうのでは、という危惧もあります」