課題は好不調の波が激しいことだろう。打ち出すと止まらないが、スランプに入ると長い。長距離砲の宿命ではあるが、淡白に凡退する打席が続くと評価が下がる。2年連続2冠に輝き、三塁の守備能力が高いにもかかわらず、昨年の東京五輪で侍ジャパンのメンバーから落選したのは、打撃不振に陥った時の修正力に不安を残したことが一因だったとみられる。
巨人を取材するスポーツ紙記者は、「打線の本来の形は、4番・岡本、5番・中田だと思います。岡本が打てば打線が勢いづくし、岡本が好調で勝負を避けられた時は中田がポイントゲッターになれる。村上宗隆が日本記録のシーズン56本塁打を樹立しましたが、岡本も持っている能力を考えれば、40、50本塁打を狙える選手です」と期待を込める。
原辰徳監督は今月28日放送予定の日テレジータス「超ジャイアンツ」の予告映像で、「キャプテンは〇○に思い切ってしようと思っています。まだ本人には言っていません」と発言。坂本勇人が8年連続で主将を務めていたが、指揮官は変更することを明言した。岡本が来季の主将の最有力と見られたが、23日に東京ドームで行われた「ジャイアンツ・ファンフェスタ 2022supported by DAZN」で主将就任が発表された。
中田と岡本。来年2月の春季キャンプから実戦を経て、原監督が託す4番打者はどちらになるだろうか。(今川秀悟)