その上で森保ジャパンがもう一度確認し、警戒すべきなのがセットプレーになるだろう。GKを除いてスタメン10人中、身長185センチ以上の選手が4人(ロブレン、グヴァルディオル、ソサ、ペリシッチ)おり、それ未満の選手たちにも体の強さもある。なにしろ、キッカーがモドリッチなのだ。左右のCK、両サイドからの間接FKだけでなく、ゴール前からの直接FKも要警戒。さらにクロアチアはキック力のある選手が多く、グループステージでの3試合でもミドルレンジからのシュートが多かった。その点は最後までパスを繋いできたスペインとは異なる。今大会、セットプレーからは失点していない日本だが、改めて守り方を確認すべき。そして一次攻撃を防いだ後のこぼれ球への反応、素早い寄せについても再徹底すべきだ。

 日本対クロアチア。過去3度の対戦は1勝1分1敗。W杯舞台での対戦は、日本が3度目の出場となった2006年ドイツ大会のグループリーグ第2戦(△0対0)以来となる。「ここで勝つか負けるかで、ここからの日本のサッカーも変わってくる」と三笘薫。「あと1勝で、また日本の歴史を塗り替えられるところまで来ている。いい準備をして臨みたい。落ち着いて、冷静に、日本の力を出すのが一番だと思います」と久保建英。そして自身3度目となるベスト16の戦い臨むことになる長友佑都は「2回、本当に悔しい思いをしているので、みんなで、この最高のチームで、新しい景色を見るために頑張りたい」と叫ぶ。ドーハで2度のジャイアントキリングを成し遂げた日本。興奮は続き、期待は高まる。日本代表が新たな歴史に臨む“世紀の一戦”は、日本時間12月6日午前0時にキックオフされる。(文・三和直樹)

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