・5位:ジエゴ(鳥栖)
多彩かつ鉄壁だった。リーグ戦32試合(2724分)に出場して2得点4アシスト。主に3バックの左CBとして、強さと速さ、そして高さを発揮。特に空中戦の強さは群を抜いた。左利きで攻撃性能も高く、3バックだけでなく、4バックの際には左SBを務めて、迫力のあるドリブル突破と鋭くクロスを披露した。2017年に来日して以降、松本、水戸、徳島を経て加入した鳥栖での1年間は自身の評価を高めるシーズンとなった。来季は柏でプレーする。
【SB】
・1位:小池龍太(横浜FM)
実に頼りになる男だった。サイドバックとして左右を問わずに無尽蔵のスタミナでピッチを上下動。時には内側に入って司令塔的な役割も果たして攻撃に厚みと変化を加えた。リーグ戦26試合(2160分)に出場して3得点2アシストという数字以上に、チームに欠かせない存在だった。高校卒業後、キャリアのスタートはJFL時代の山口。そこからJ3、J2、さらにベルギーでのプレーも経験いた男は、リーグ優勝に貢献するとともにリーグを代表するサイドバックとしての地位を揺るぎないものにした。
・2位:酒井高徳(神戸)
31歳となって迎えた今季も“鉄人ぶり”を存分に発揮した。リーグ戦全34試合(3050分)に出場して1得点4アシスト。鋭いタックルと優れた対人能力で守備に安定感をもたらし、攻め上がった際には高精度のクロスでゴールを演出。左も右も問題なく、運動量の多さは相変わらずだった。W杯ロシア大会を最後に日本代表からは引退しているが、実力的にはカタールのピッチに立てる、立つべきパフォーマンスだった。
・3位:山根視来(川崎)
地位は揺るがなかった。代表活動との並行でコンディション維持に苦慮しながらも、持ち前の粘り強い守備と優れた攻撃センスで、チームを攻守においてグレードアップ。レーンの内側と外側を巧みに使い分ける巧みな攻め上がりと非凡な得点力で、リーグ戦32試合(2815分)に出場して3得点4アシストをマーク。Jリーグのベストイレブンにも3年連続で選出された。