・4位:山中亮輔(C大阪)
 左足クロスの精度は抜群だった。2018年に日本代表にも選出された実力者。左SBのスペシャリストとして加入すると、第4節からスタメンに定着。故障離脱はあったが、リーグ戦23試合(1717分)の中で4アシストを記録。ルヴァン杯10試合、天皇杯2試合にも出場し、積極的な攻撃参加と自慢の左足から繰り出す高速クロスで得点機を演出。日本代表復帰を推す声があるのも頷けるプレーぶりだった。

・5位:山原怜音(清水)
 新たな発見だ。大卒1年目、右利きの左SBとして開幕戦からスタメンの座を勝ち取り、リーグ戦33試合(2616分)に出場して2得点8アシスト。守備では体幹の強さを発揮し、攻撃では積極的な仕掛けからの高精度クロスで、得点王となったチアゴ・サンタナとのホットラインを開通させた。チームはJ2降格の憂き目にあったが、直接FK弾でのプロ初ゴールも含めて、山原の働きは評価されるべきものだった。

(文・三和直樹)

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