【CB】
・1位:岩田智輝(横浜FM)
飛躍の1年だった。肉体的な強さと優れたインテリジェンスで相手の攻撃を封じ込めながら、非凡なパスセンスとタイミングの良い持ち上がりで攻撃にも貢献。リーグ戦32試合(2715分)のうち、センターバックとして19試合、ボランチとして13試合(途中出場1試合)に出場し、そのどちらでも高いインテンシティーを発揮してチームのリーグ制覇に貢献した。その結果、DF登録としては1994年のペレイラ(V川崎)、2004年の中澤佑二(横浜FM)、2006年の闘莉王(浦和)に続く史上4人目のMVPを受賞。来年は日本代表の一員としても活躍を期待したい。
・2位:谷口彰悟(川崎)
安定感抜群のプレーを続けた。円熟味の増したプレーで川崎のDFラインを力強く統率。2020年から務めてきたキャプテンとしても存在感を発揮し、チームの精神的支柱として終盤の優勝争いの中で仲間を叱咤し、サポーターを鼓舞した。出場33試合(2903分)で3得点3アシストと攻撃面での貢献度も高く、攻撃の起点として効果的にボールを配給。逆転優勝への可能性を残したヘディングゴールも印象的だった。
・3位:アレクサンダー・ショルツ(浦和)
力強かった。リーグ戦では9位と不本意な結果に終わった中でもDFラインのリーダーといて存在感を発揮。守備時では強さ、スピード、高さを全方位に発揮して相手FWを封じ込め、攻撃時には安定したボールキープからのパス、ドリブルで高いビルドアップ能力を披露した。今季リーグ戦32試合(2775分)に出場して6得点。他の外国人選手と違って“壊れない”頑丈さも有り難く、PK職人として冷静に5本のPKを決めた。
・4位:佐々木翔(広島)
スキッベサッカーを体現した。3バックの左CBとして、チーム唯一のリーグ戦全34試合(2984分)に出場して3得点3アシストをマーク。プレーの安定感は抜群で、高い対人守備能力で自らボールを奪取すると、すぐさまパスを配球して縦への速い攻撃の起点となった。ともに決勝まで勝ち進んだルヴァン杯、天皇杯を含めると、今季公式戦53試合中51試合出場。フィールドプレイヤーとして誰よりも多く稼働した。