Jリーグ川崎でプレーする橘田健人
Jリーグ川崎でプレーする橘田健人
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 2022年12月28日、日本サッカー協会が会見を開き、森保一監督の続投を発表した。1998年のフランス大会から7大会連続でW杯に出場している日本代表にとって、大会終了後の「続投」は初めてのこと。果たして今後4年間でチームは期待通りに進化できるのだろうか。コーチの人選も注目されているが、やはり重要なのは「新戦力」の台頭と抜擢である。これまで多くの選手が試されてきたが、まだA代表に招集されていない選手の中にも“試したい”人材が多くいる。

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 まずはGK高丘陽平(横浜FM)だ。1996年3月16日生まれ。抜群の反射神経を持ち、至近距離からのシュートを次々と弾き返すとともに、優れた足元の技術と正確なキックでビルドアップにも効果的に参加する。これまで世代別ではU-17代表に選ばれたのみだが、Jリーグの舞台で経験を積みながら力を伸ばし、昨季はリーグ戦全試合フルタイム出場を果たしてチームのリーグ優勝とリーグ最少失点に大きく貢献した。現在26歳。国際舞台でどのようなパフォーマンスを見せることができるか。チャンスを与えるべきだ。

 CBは人材豊富ですでに多くの選手が森保ジャパンに招集済み。4年後を見据えると現在18歳のチェイス・アンリ(シュトゥットガルトII)の大化けに期待したいが、まだ時期尚早。それよりも急がれるのが、サイドバックの人材発掘だ。

 未招集組の中ではまず、山原怜音(清水)を試したい。1999年6月8日生まれ。昨季、大卒1年目から左SBのレギュラーに定着。チームはJ2降格となったが、左右両足からの正確かつ強烈なキック、馬力のあるドリブル突破、ライン際を上下動する豊富なスタミナ、相手FWを弾き飛ばすフィジカルの強さを見せながら計2得点8アシストをマーク。長友佑都に代わってA代表の戦力として取り込みたい選手だ。

 右SBでは、半田陸(G大阪)の成長に期待したい。2002年1月1日生まれ。山形の下部組織で育ち、2019年に17歳でJデビュー。今季J2でリーグ戦35試合に出場して不動の地位を築き、今オフにG大阪への移籍が決定した。身体能力が高く、強さとスピードを兼備。守備時には激しくボールを奪い、攻撃時にはタイミングよく駆け上がり、非凡なパスセンスも披露する。今季、初挑戦となるJ1舞台でどのようなプレーを披露するのか楽しみであり、そのパフォーマンス次第で、すぐにA代表を経験させたい存在だ。

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中盤で招集したい選手は?