もう一人、藤井智也(鹿島)の可能性も探ってもらいたい。1998年12月4日生まれ。自慢は“イナズマ”伊東純也を彷彿とさせるタテへのスピード。まだ技術的に物足りない面はあるが、加速力は世界に通用するものがあり、長い距離も走れる。昨季まで所属していた広島では右ウイングバックとしてプレーし、1試合のスプリント回数はリーグトップを誇った。森保ジャパンが今後も3バックとの併用を考えるならば藤井を試してみるべき。そして藤井自身が今オフの移籍を経て4バックの右SBとして定着できれば、さらに使い勝手もよくなる。

 中盤では、橘田健人(川崎)がまだ未招集だ。1998年5月29日生まれ。無尽蔵のスタミナと優れた戦術眼を持ち、ピッチ上の至るところに姿を現してボールを奪う。今季はアンカーだけでなくインサイドハーフとしても能力を発揮。川崎での実績があれば、森保ジャパンでも活躍できるはず。サイズ的には不足しているが、国際舞台でどこまで通用するのか試してもらいたい。

 パリ五輪世代の田中聡(コルトレイク)も早くA代表でのプレーを見てみたい。2002年8月13日生まれ。2020年に湘南でJデビューを果たすと、トップ昇格を果たした2021年にはリーグ戦36試合に出場。アンカーとして高いボール奪取能力を発揮しながらドリブルでの力強い持ち上がりで攻撃にも貢献した。昨年8月にベルギーリーグに移籍後もすぐにレギュラーに定着し、大柄な外国人相手にもデュエルの強さを発揮して活躍中。遠藤航の後継者として、すぐにでも試したい選手だ。

 同じく、松木玖生(FC東京)も早期のA代表招集を考えたい選手の一人だ。2003年4月30日生まれ。高校サッカー界のキングとして名を馳せた後、プロ1年目からレギュラーとしてリーグ戦31試合に出場(2得点3アシスト)。プレー精度に改善の余地はあったが、球際の強さや左足キックは相手の脅威となり、何より高卒1年目でプロのスピードに順応した点は評価に値する。メンタルの強さは大きな武器であり、すぐにA代表に読んでも“普通に”やれてしまうのではないか。まだ19歳だが、早い段階からA代表に招集して成長スピードを上げる方法もある。

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