さらに考えたくなるのが、現在高校3年生の福田師王(神村学園高)の抜擢である。2004年4月8日生まれ。高校選手権では準決勝敗退で涙を呑んだが、飛び抜けた個人能力は誰が見ても明らかで、強さ、高さ、スピード、決定力、ゴールへの意欲と嗅覚、そして向上心。今後、トップレベルで活躍するであろう才能の片鱗を見せ、スケールの大きさを十分に感じさせた。現在の能力、経験値を考えるとA代表入りが“早過ぎる”ことは間違いない。だが、先述した松木同様に、今後の成長を考えた際に早期にA代表の舞台を経験させる方法もある。まずは周囲を納得させるためにも高校卒業後に加入するドイツ・ボルシアMGでの飛躍に期待したい。

 果たして第2次森保ジャパンはどのような進化を遂げるのか。すでにチームのベースは出来上がっており、これまでの戦力を維持・継続できるのが続投のメリットだが、4年後を考えた際には現主力を重用するだけでは「ベスト8以上」の未来はなく、変化を嫌うことでのマンネリ化は大きなデメリットになる。今後、森保監督には戦術的なアップデートに取り組む中で、4年後、さらにその先の将来を見据えた招集リストを、是非とも作成してもらいたい。(文・三和直樹)

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